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いのち音へと…レッスンの風景


前回 「ツヤのある音」て


そう 先生がおっしゃったでしょう



家で試行錯誤してみたんです


ツヤってどんな状態だろうって

音と音との接点をイメージしたり

響きが立った その集合をイメージしたり

弾くときの腕を意識したり

色々試したんです
今まで

楽譜に書いてある
音や記号を弾くことで
充分楽しかったし
音楽は素敵な世界だったけど



それだけでは何かが足りなくて

なんか モヤモヤしていたんですけど


レッスンでどんどん


埋まっていく感じがしています


それで

あっ、そうそう、これだよね、
って

深まっていくんです








吹奏楽部の部長


9月には関東大会出場が決まり
毎日
音磨きに夢中になっている
ショートカットが眩しい
高校生の言葉に


不思議な懐かしさ

  優しさに包まれた 夜

音とは 
  なんと神秘でしょう


また
夕方早くのレッスンは


年少さんから教えている
今20代真ん中の生徒さん




ついこの前まで
ラヴェルのソナチネ全楽章 
その前はドビュッシーの水の反映
また前はショパン幻想曲



大曲が続き


今は
ノスタルジックであたたかな
ショパンノクターン8番です



ふよみの段階での気づき…


この右と左の合わさる響き
これは 立ちこもり

それをうけて次へ流れていく

そんなわけで
ペダルは踏みかえないで
このまま 保持を

それがショパンの願い…



私の
楽譜から読み取ってつぶやくのを

生徒さんと空間がひとつとなり
自然体で
  しみ込んでゆくのが
   感じ取れます


そして
 瑞々しい感性から湧きあがり
   空間に
     ショパンのやさしさと
       哀しさと
  
   そして
     希望が表されていきます

生徒さんが紡ぎだす音と


しばらくの沈黙ののち

  倍生きてきた者の
    音への憧憬の言葉


また 
ほんのしばらくの静寂ののち
    
    紡ぎ弾きつづく音


さいたま市緑区/浦和区ピアノ教室
まえだやえこ