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やさしさはどこまでも広がって

日差しに柔らかさを感じるようになってきましたね。

いかがお過ごしでしょうか。

教室には新しい生徒さんが数人仲間入りをしてくださいました。

今回は小学1年生の男の子のお話をさせてください。

 

はるくんのお母さんは子供のころピアノを習っておられ、

大人になってからはゴスペルクワイやーに加わって歌ったり

はるくんのおうちは、ジャンル問わず、音楽に溢れているそうです。



2か月前にお母さんは電子ピアノを購入されました。

その電子ピアノには自動で演奏が流れる機能があるそうです。

はるくんは、ショパンのノクターン2番がとても気に入って

耳で聞いては弾けるところを広げていきました。

そして、体験レッスンの時に右手の出だしを弾いてくれたのです。


誰にも教わらずに、心に響いたメロディーを聞き、鍵盤を探りながら紡ぎ弾く姿が目に浮かび、

目が熱くなりました。

「好きこそもののの上手なれ」という言葉がありますが、

はるくんは音の中にどっぷり浸って振動を聞いているような感覚があるようです。

初めてのレッスン

第1回目のレッスンでのピアノを20秒くらいですが聴いてみてください。

私は伝えました。



音は不思議だよ。


上にふわっと浮かぶ音・下にもぐる音・

潜るからと言ってドスンと落ちるほどではないの。

それがのどのあたりで感じられるでしょう・・。



 

はるくんは私の語りをじっと聞いて、そして弾き始めました。



すると弾き終わってすぐに突然言いました。

 

「この辺(のどの下あたり)で動いていた。動いていた。」

 

 

「そうなんだ。動いているんだよ。感じられたんだね。

 音の世界って素晴らしいでしょう。」

はるくんは 大きくうなずきました。

大きな大きなクリクリのかわいいお目目は

音の世界を知り始めた嬉しさに満ちていました。

 

音の世界は物理的な音を超えていきます。

叩いて出す音だけではわからない

妙なる調べ・・振動までも聴こうとしていくならば

それは「弾く」という作業ではなくなります。

それは「人格」に直接注ぎ込まれ

その人の中で交わり

音はその人のなかで一つとなり

温度のある息のように紡ぎだされていきます。

 

なんと素晴らしいことでしょうか。

 

生徒さんひとりひとりに 

優しい音が共にあることを

いつも伝え続けます。


そして、音とひとつになれるよろこびを具体的に伝えていきます。


みなさま、今週もお元気でお過ごしくださいね。

静岡のお友達のさきえさんが
手作りのクッキーBOXをプレゼントしてくださいました。


こんなに胸がいっぱいになったのは いつぶりでしょうか。

ひとつひとつ 生地作りから型抜き、焼成、そしてアイシングまで、美しく作り上げたい想いが優しさの極みで伝わってきました。このクッキーを作られる源は ひとえに どうぶつさんたちの悲しみと苦しみと痛みの共鳴…そして この隠された事実を明るみにし、一匹ちゃんでも救いたい想いなのだと熱く熱く伝わってきて
涙が溢れてきました。

さきえさんは3歳のあきちゃんが寝静まってから、ひとつひとつ丁寧につくられるのです。

牛さんはこどもが生まれても一滴も赤ちゃんにお乳をあげられません。人間のためのお乳だからです。

そして男の子だったら殺されてしまいます。この事実を知って さきえさんは どうぶつ性不使用のクッキーでも 充分に美味しいことを知ってもらいたい、と
夜な夜な丁寧に作られるのです。


そして今は話題が広がり、日本中から連絡が殺到し、来年の1月末まで予約でいっぱいです。

(3/11聞いたお話には来年3月上旬まで予約でいっぱいだそうです)


お礼に私もパンを作って送らせていただきました😌 

優しい響きにあるとき
お友達の輪も
豊かに豊かに広がっていって
ほんとうに幸せです。