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ゆったり聴けるから

丁寧にゆっくり弾く。

長い音符のところは
指を乗せたまま10秒ほど留まることになります。

そのような箇所も
ゆったりと留まる小4女の子。
弾き終わってから聞いてみました。

「ゆっくりのところは長く長く伸ばすでしょう。その時、退屈だな、とか、焦ったりはしない?」
「ううん。全然だよ。
だって、前も先も とっても動くでしょ。だから留まるところはゆったり聴ける大切なところだもの。」

それを伝えたくて尋ねたら、
その子はもう、そう受け取っていました。

教えずとも、そのように「時間をかけることを美しい」と感じている姿に
心揺さぶられました。

感謝にあふれました。

こどもは 教え込まなくとも
純粋な心で、音から神秘を知らされ受け取っているのです。

「感じ深まり留まった優しさ」が
この子の演奏には散りばめられています。
さいたま市緑区/浦和区ピアノ教室
まえだやえこ