· 

「教育」をやめます

ひきたくないときありますよね

わかります

なんで練習しなきゃ許されないんだろう。
私はずっとずっと思って育ちました。
実は、後遺症なのか、今だって弾きたくない日があります。
すると、怒られる感覚があります。
そして泣きたくなるのです。
しかし、私は「弾きたい」のです。



正確に言うと
「強制されるピアノは涙が出るほど嫌だけど、癒しのピアノ(癒されたい、と思って弾くピアノ)は弾きたい。



音のなかには愛がみちみちている。
その音は私の中でくつろいでいる。
その音は私が弾くのをよろこんでくれ
ひとつになりたい、と願ってくれている。
私はそのなかに浸りたい。

しかし、私は音大を出て演奏者でありたい願いを持つ、かつピアノ教育者となった。
弾かなければ…。学ばなければ…。

この呪縛の苦しみから20代半ば、自律神経失調症となり、ついに倒れてしまいました。

伏せてしまったI年間。


その時にうまれた夢。


それは…

この家に来る方が

音のやさしさに触れて癒されてほしい。

ピアノの音色に浸り、弾くことがしずかな満たしとなってほしい。


あれから15年が経ちました。


そしてその夢が実現する機会が来たのです。この「コロナ」を機に。


決めました。

「教室」ではなく、

「ヒュッゲ」*のような「波止場」 であることを!
といっても
屋号は「まえだやえこピアノ教室」であり、お教えする先生であることは変わりません。教本を吟味し選び、美しい演奏へ導く基礎を習得していただくスタンスはまったくかわりません。

しかし、私の中の意識は

「教育」をやめます。

ともによろこぶ「友」であり続けます。

ピアノは第7限目ではない!

コロナ元年、新規一転。

新たに はじめます。
癒しのあるところ
自立へ向かいます。

安らぎがあるところ
ゆとりが生まれます。

愛があるところ
本音から溢れる
シンプルな演奏が生まれます。

それは「生徒さん」だけの
憩いの庭。

自分を愛し、人生を愛し、まわりの方々にそのよろこびが溢れていく生涯でありますように。

さいたま市緑区
おとぴあの…まえだやえこ