レッスンで教える内容はそれだけです、と言いきってもよいと思います。進むに従ってレベルアップしていくだけですが、実際生徒さんの力もついてきていますから、等身大で向き合うことができます。
楽譜が読めたら、生徒さん自身が弾きこむだけです。「弾きこむこと」に夢中になるために、レッスンの内容や情報は「単純」で、少ない方が良いと思います。
すると、生徒さん自身が楽しく弾くために工夫するのです。
自分で楽譜に励ましの言葉を書きこんだりして、おうちで開きたい楽譜にしています。
また、練習ノートに、毎日のふりかえりをキレイな色でぎっしり書いたり。
「へいせい さいごのピアノが楽しくてよかったです。夜はおいしいうなぎを食べました。」
「れいわ はつ ピアノ!いやされました。」
書かされたのではなく、また 書かなくてはいけない、という決まりの上で書いたのではなく、自分で書きたくて 書いた文には、ワクワク感と充実感に満ちています。
「ピアノって本当にいいな!」。そう感じて遊ぶように 成長していく秘訣は、する内容が「単純」であること。
単純ゆえに「簡単」でもある。ここがポイントです。一見 簡単で 退屈に見える「間」は無駄ではなく ゆとり.なのです。そのゆとりの中で、子供は自分なりに面白さを見つけ、ワクワクする工夫を生み出していきます。それこそが「自立」した「上達」へと向かう鍵だと思うのです。
私はその傍で、「あなたは素晴らしい!」と承認し、必要を感じれば見本を弾いて見せ、更なる願いを引き出し、「できる!」と励まします。生徒さんの「できた」は増え、やる気やよろこびは無限に広がります。
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まえだやえこ
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