· 

ゆるぎのない安心と信頼があるならば


たのしい。

こども達は
あどけなく 
おもしろい言葉がポンポン飛び出す。

笑い転げるのを我慢して
同じ立ち位置で聞くことにしている。

それでも 
すごい発想だな、と 内心うなっている。

尊敬。


加えて
そのちいささで意志があるのだ。



わたしはそのことが何より嬉しい。




楽譜の裏に、
また楽譜スクラップブックの表紙に
なにやら、色々と書かれている。

それを見るのが私は嬉しい。

おうちでの
ピアノ時間に感じている何かが、
そこたら中、
星のように散りばめられている。





先生である私が介入しない
本人とピアノだけの世界は
日に日に
深まっていく。




なんとワクワクするこどだろうか。





2年生の少女に
私は45分しなさい、
など言ったことはない。

お母さんも、
「ときどき おサボりしたらって言いたくなるのですが、毎日45分弾くのです。」

という。




レッスンでは淡々と沢山の曲を弾く。
練習してきたから褒めてほしい、
とかという感覚もないようだ。



もはやピアノは自分の一部であり、
褒められるからするわけではなく、
その自分がすごい、でもない。




その自然さに
私は本当に嬉しくなる。






そう、昨日を振り返れば、
小2の女の子の前の
年中さんもそうだったな。



レッスンの最後に
今までの曲を弾き始め、しばらく経ち、
終わりの時間がきてしまった。



「あゝもっと弾きたい〜」





この子達にとって
ピアノは日常であり
自分の一部なのだ。




悲愴ソナタを弾く中学2年生も、
ドビュッシーの水の反映を弾く
大学4年生も、

また、他のあの子もこの子も

気づくと、
みんな自分の意思で弾いている。

私がありたかった
ピアノと自分との関係。


音大を卒業してから
私は
来る日も来る日も
ひとりでピアノに向き合ってきた。



その原動力は尽きることがなかった。

その突き上げる源とは

音楽に満ち満ちている
愛、力、神秘、よろこび、
希望、なぐさめ、いやし
私の知りうる現実を遥かに超え、
あまりに深く、高く、長いと
知るほどに知らされてきたことにある。




それを具体的に楽譜から
知って知っていきたい。



この身で味わい満たされてたい。


その一心だった。


私は弾き方ではなく、
楽譜に満ちる神秘。
それを知りたかった。


だからひとりで向き合ってきた。




時には
孤独に感じることもあったけれども、
このピアノに向き合う時間ほど
満たされることはなかった。

だから 
ひとり向き合い続けた。





今、願いすら忘れた頃に
思いがけなく
実りの道を感じ始めている。




今私はもはや孤独ではない。



生徒さんたち…

ちいさな子も
大きな子も
大人も、
みな、
ひとりで自分の意思で、
また、自分で身につけた習慣で
ピアノに向き合う姿を
私は毎日見るからだ。



これでよかったのだ、と。






季節は移ろいゆく。

ときは流れる。

状況や環境、人間関係も変化していく。



しかし、
自分のなかに 
決して変わることのない
揺らぐことのない
全き安心と信頼があれば
しずかに、しっかりと生きられると
私は信じている。





音楽は
すべてを包み、  
すべてにいのちを与え続ける糧だから。







今日も
地震の起きた地域に、
天に召された30人以上の方々に、
避難生活をされている方々に…

将来に不安を感じる方々に
病に苦しむ方々に…

すべてに
やさしさと慰め、癒し、
希望が伴いますように祈ります。






さいたま市浦和区 緑区 ピアノ教室
まえだやえこ






♡スペシャルサンクス♡
きんちゃん🐩じろうくん🐶

🕊白い鳩のステンドグラスは
ステンドグラス作家 
道林達夫様の作品です。
平和がこの教室に満ちますように。


はじめまして!でお相撲(笑)
あどけなさは 日常にたくさんあります^_^