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自分の感性、感覚にゆだねる大切さ


私自身のピアノ日課。
毎日 毎日 
決まった順で
次、次、と弾くようにし始めた。
すると
あっ、
こうしてみようかな、
と、閃く瞬間が増えてきた。



昨日
リスト作曲
「ラ カンパネラ」を弾いている時に、

腕の力を完全に抜いて
うちわをあおぐように
指をプラプラして
鍵盤に落として連打してみよう、
ふと思った。


その弾き方だと
指が落ちる場所が安定せず、
力がぬけきっているので
ミスタッチだらけになった。

でも
確実にテンポがあがり、
音色は軽やかになった。


ああ、
今までほしかった音は
この響きに近いものだった。


よし、
数週間この弾き方を試し続けよう!
と決めた。




ひとりのピアノ日課で
こんな体験をしているうちに、


生徒さんは
レッスンでも自由に弾く事は
何よりも大切なのではないか、
と思うようになった。




幸い
当教室のレッスンは小さな子も
最低45分のレッスン時間。
たくさん弾く時間がある。

生徒さんが  たとえ  つっかえても
何も言われず、
安心して自由に通して弾ける時、

間違っていても
うまくいかなくても、

そのまま受けいれられている

と感じる体験になると思う。



弾き終えた  その後も
うまくいかないところを極力
突っつくことはしない。

もちろん
的確なアドバイスはしたいと思う。

と同時に
ゆったり待つ姿勢を私は持っていたいと思う。



なぜなら、
自らで「弾く」体験の積み重ねで
必ずスムーズに弾けるように近い将来必ずなるし、
そのタイミングを教える側の私が待てないから、と、
即席に私の言葉で無理やり
弾かせてしまうのは
生徒さんを緊張させると感じるからだ。




たとえ難しく感じていても、

ひとりで、
また、レッスンで私がいる空間でも、
ただ音だけに集中して取り組むよろこびを深めてほしい。




ところで、
乗り越えれそうで
乗り越えられない時、

人は何がほしいだろうか。








ケースバイケースだと思うが


人が1番欲しいのは


自分の力で乗り越え、
その先の世界に行く体験の為の
エネルギーはないか。



とにかく、
レッスンではたくさん弾ける。


そして生徒さんがいよいよ
ここちよい疲れを感じる時、
時々

ゆったり座ってもらい
私がリラックスして
同じ曲を弾いてみる。





決してその時は
見本を見せるという態度を持たないようにしたいと思う。



ただ同じ曲を
愛し、弾くものとして
私は私の音だけに集中する為に弾きたい。



生徒さんが私の弾く姿を通して
曲を客観的に聴き
見ることができる。



横の生徒さんは膝の上で指を動かしたり、
イメージを膨らませているような、
そんな空気が私には伝わってくる。







アドバイスはしても
最小限だけにしたい。

時間はかかるかもしれないが、
何度も何度も
自分の体験値で弾けるようになっていく時

生徒さんが
自らの内面で音と対話してきた結果なので

表現や音色に
その生徒さんならではの美しさが
顕れてくる、と
私はいつも感じるからだ。









さあ、新しいあさが来た。


今日もひとりで日課ピアノを始めよう。

なんとワクワクすることか。

自分の未完を知り、 
弱さを知る時間でもあるし、
それは
可能性の豊かさだから
よろこびなのだ。


そして
1ミリずつでも
確実に変化を感じていける。



100の方法論よりも
1の実行をやり続けたい。


それはそのまま、
生徒さんが
ひとりで音に向き合うことを
じっと信じて
応援し続ける力になる、と
知っているから。





さいたま市緑区  浦和区  ピアノ教室
まえだやえこ

昨日のランチは🍴
一昨日のポトフをフードプロフェッサーでペースト状にし、
豆乳を加え とろ火にかけたポタージュ。

18穀を加えた玄米を庭の紫蘇と豚ばら肉少しとで炒飯に。味付けは塩麹。

ゴーヤと黄色と緑のピーマン、茄子を胡麻油で焼き、雪塩をパラパラと。

でした^ - ^