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旅立ちの日に〜ご一緒に歌いましょう

さいたま近隣にお住まいの方々…今日深夜1時過ぎに 大きく揺れましたね。福島県沖を震源で最大震度6強だったそうです。津波の心配はないようですが、被害が出ないことを祈ります。
 
前回に引き続き、
お歌をお届けします。

「旅立ちの日に」
です。

小学校の卒業式では人気の定番曲です。

風景が目に浮かぶような歌詞で、
過去の回想に
我が身と重ねつつ
懐かしみ
そして愛おしい思いで満たされる
素晴らしい曲です。

歌詞もお付けしましたので
ご一緒に口ずさんでみてくだされば
うれしいです。

その後、
この曲をとおしての
私の回想記を
お時間がおありでしたら
お読みくだされば幸いです。

お雛様と飾りの花器

このお雛様は
数年前に母が私の為に選んでくれました。

雪国富山の実家の雛飾りは
昔ながらの段飾りでした。

寒いシンシン冷える部屋で、
雛飾りを飾るときの若かりし母の姿が
今、目に浮かび
有り難く思いだされてきました。



この写真の雛飾りの左側の
竹細工の花器は、
私の小学校の担任の先生からの
結婚祝いです。

小学校の担任の先生

今なお、ぎっしり書き込まれた年賀状をくださり、
私の今を…将来を…
先生の喜びである、と送ってくださいます。


富山でのコンサートにも来てくださり、先生が身につけておられた「田崎真珠」のパールのネックレスを、私が日常につけられるように、と、ゴールドで繋ぎ合わせ、若々しく新しくされ、プレゼントしてくださいました。
丁寧に、そっと くださった 深い感動の日。

本物の輝きは、
学校の主要立場にまでなられて生涯を捧げらた先生の結晶のように感じます。
大切な時だけに 
そっと身につけさせていただいています。

その日の私の演奏の写真にコメントを加えて 大きな封筒で送ってくださった2018年秋。

ピアノの恩師

そして
この「旅立ちの日に」の動画など、
私が動画をYouTubeに上げるごとに
見てくださるピアノの恩師
岡野宏映先生。
さりげなくコメントに
楽しみにしているのよ、
と励ましてくださいます。

下のお写真、右が宏映先生です。
還暦を越えても現役で演奏され、
日本最高峰音大の桐朋音楽大学に
お弟子さんを入れ続けておられます。
今では、
ご趣味で始められた油絵の作品を
お仕上げになったごとに
LINEで絵の写真を送ってくださいます。

その絵の素晴らしさ…。
ひとつのことに 全霊を注がれてきた先生の絵心と色彩は 毎回魅せられ、
心洗われます。


当時は厳しいレッスンの時代でしたが、
そのおかげで私は
切磋琢磨しあう音大に身を置き、
そして今も
ピアノに毎日、
向き合い続けています。


一流を知る方に教わることは
今振り返れば
かけがえのない 財産でした。

その恩師と
日常に響く分かち合いをさせて頂くようになるなんて、
想像していませんでした。


ピアノで
賑やかに自己開示することも
可能な現代において

私は今改めて
一流を一流と感じる感性
一流に生きるひとの凄まじいほどまでの滅私の姿に、人としての美しさを感じ、尊敬が湧くのです。




旅立ちの日に…


この歌の動画作成に際して、
思いがけず私自身の48年の歩みを
振り返らせてくれました。

どちらかといえば
青春を謳歌した、というより
苦しみの方が多い歩みでした。

しかし、
私の生涯 これでよかったのです。

嘆きは今 踊りにかえられました。


これが今の私を創る
大切なピースであったのです。

そして
なによりも今、

音の愛に運ばれ、
音が 音に満ちたあらゆる輝きを
この者をとおして
顕そうとされることに
よろこびもって捧げ尽くせる恵みに
感謝が溢れます。

その
時代を越え 
永遠に響くものを

生徒さんに伝えていきたい

これが私の願い
私の希望です。



先の見えない現代において、

不必要に感じてくるものを
潔くそぎおとし、
誠実で
ありのままの
嘘のない音色を求めていくプロセスは、
すべてを乗り越えて…
いえ
すべてを抱えながらも
音にそれらすべてを投入し
委ね尽くし、

それにより
音から還される「新しさ」を身にまとい、
生涯を生き抜ける
力を与えてくれるのです。
さいたま市緑区/浦和区ピアノ教室
まえだやえこ