私のプライベートは夏バージョンになっています。4:30に起床。髪を丁寧に洗い、お湯洗顔。スキンケアをします。薄暗い早朝のしずけさに 身体もこころもゆっくり目覚めていきます。大きなマグカップいっぱいの白湯が喉を流れ、胃にゆっくりしみわたるのが感じられます。
5:45にウオーキングに出かけるまで、プティはヨガマットで待ってくれています。
朝の街は 車もなく空気が澄んでいます。
ラジオ体操前に 先生が中央に立って号令をかけて6時から20分間 全身のストレッチ体操をしてくださいます。
そのストレッチの気持ち良いこと!
途中にスクワット30回や、最後には腕上げ50回も挟まれて、しっかりと汗ばみます。
プティも顔が広いです。たくさんのおともだちに会えて ご機嫌です。
毎年 夏になると このような日課です。たくさんの人生の先輩方とともに運動をし、ハイタッチでご挨拶。身体中でお話を聞かせて頂き、笑い、学ばせてもらえる素晴らしい朝です。
人生の先輩方は 立派だな、と毎朝 こころ清められます。
何が立派かというと、みんなみんな ご自分の社会的な背景など手放してしまって、とにかく 軽やかで 朗らかなのです。
ひとを 寛がせ、笑わせ、やさしさで包みあう。ほめあうところに なんのこだわりもありません。なんて自由なのだろう。
充実感に満たされ、爽やかに公園を後にします。帰宅しても7:00前です。プティのあんよ、肉球を洗います。「プティ、たのしかったね!プティ、今日もよろしくね!」と話しかけながら。
そして玄関周りやお庭の植物にお水をあげ、自らもたっぷりのお水を飲みます。
そしてリビングや玄関 ドレッサールーム、トイレに草花を飾ります。
ありふれたこんな毎日のルーティーンが嬉しいのです。
ああ、今日もレッスンまで どれだけ音に浸れるかな。
弾くことは よろこびですが、同時に毎日 未熟な自分に向き合うことでもあります。
まだまだ 素敵な演奏があるはず。でも 諦めない!コツコツかつコツコツです。
「まだまだ」を見るのではく、「いまの位置を感謝し、さらに 素敵に弾くには 何が必要か」を 手を休め 思い巡らし、そしてメモする。ときには 戦いのような気持ちにもなることもあります。泣きたくなることも。
そんな時、生徒さんを思います。みんなもそれぞれ同じように 向きあっているのですもの。ひとりで音に向きあいながらも生徒さんたちと深みで繋がっていることを感じますし、音をとおして ひとりひとりを大切に思うのです。みんなも 一歩一歩 素晴らしい演奏へ向かっている仲間なのです。⬇︎音楽の世界とうんと遊ぼうとする姿に 励まされます。
さて、サマーコンサートが終わって、こども達は一段と成長したように感じます。
みんなみんな素晴らしいです。
ある女の子のバイエルの楽譜を開きました。すると!あまりに オリジナリティーに溢れたぎっしりきれいに書き込まれた楽譜でした。豊かな想像力に感動しました。
レッスンほど ワクワクする時間はありません。わたしには生徒さんの美しさが 見えます。キラリと光る宝が見えます。
いつから そのようになったのでしょうか。そして ふと気付くことがありました。きっとそれは
たったひとりで音に向きあう時間をたっぷりとることを優先にしているからだ、と。
現実的な日常をも音に浸る時間へと変えようとしてきた選択と手放しを通して、毎日が奇跡のように感じてきたのです。奇跡。すなわち、音を通して存在の美しさを垣間見せて頂け、ひとに宿る可能性の素晴らしさに感動できる者へと変えて頂けた。
この夏は どんな香りを残してくれるのでしょう。
さいたま市緑区/ 浦和区ピアノ教室
まえだやえこ
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