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雨の音に耳をかたむけて

家も 店も 車も 木々も、街も 山も すべてが雨に潤される。
ポツリ ポツリと 軒に集まった水溜まりが 大きな雫となり ボツっと 室外機に落ちる。その音に眠っていた犬はハタっと身を起こし辺りを見回す。
この ひとしずく ひとしずく に耳をかたむける。
ああゝこれが あの響きだ。
曲のなかに ある あの部分の あの響きだ。
じっと 耳を澄ましていると、私の身体と雨の音が 響きあって ひとつになっていくように感じてきた。
大地も潤う。撒かれた種に与えられる水。土のなかで潤され 地上に芽を出す力を蓄えている。
すべては 目に見えない隠れているところで培われる。
その人の深みに撒かれた種も やがて芽を出し 育まれる。
何を撒き どう育つかは 目に見えないところで しずかに 進んでいく。
与えられた種に よろこびの水を受け 空に向かい手を開き 育まれたい。
みずからに与えられた すべきことを ただ よろこび 行いたい。
心のなかにすでにある 実りを見ながら!
ただ今空きがなく生徒募集はストップしていますが、体験レッスンと空き待ち予約は承ります。(ご希望があれば在籍生の時間を調整し、2枠可能です。)