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めぐみの 雨に 潤されて




雨も雪も


ひとたび天から降れば


むなしく天に戻ることはない。




それは大地を潤し


芽を出させ


生い茂らせ


種蒔く人には種を与え


食べる人には糧を与える。






雨の糧に
たっぷりと潤される大地。

どの植物も
いきいきしている。

冬のように
肌寒い 日も
また、
夏のように暑い日も

朝が来て 夜が来る。





かぜは  そよぎ
やさしさが 届く。


庭のまえで すわり
目をとじる。



遠く
犬の鳴き声が かすかに聞こえる。

鳥のさえずり も
かぜと とけあい
運ばれくる。



日常のなかに
音はひびく。


音のなかに
息は繋がれていく。




ああ

こころを澄まし

聞くべきものを聞き

見るべきものが見れたなら。










話すことなく、

かたることなく、

その声も聞こえないのに、

その響きは全地にあまねく、

その言葉は 世界の果てにまで及ぶ。






しずまって

しずまって

音にいられる恵みに潤される  とき。

それが
ピアノじかん。

楽譜から
「道具ことば」
ではなく 
「いのち ことば」を
見出し
感じとれる者にしてください。
 
そこに
よろこびと感謝がありますように
と願います。






さいたま市緑区/浦和区ピアノ教室
まえだやえこ