· 

ありのままに寄り添う〜水のせせらぎとピアノの調べ

動画は最後に載せています。 
水のせせらぎの音、鳥のさえずりに
ピアノがひびきあいます。

わたしの
ピアノ日課は
ハノンの1番から20番のあと、
1曲目は
ショパンのバラード4番を弾きます。

昨日は
これ1曲だけを弾くような
たっぷりとゆとりを持って弾きました。

さざ波のような左が優しくて
メロディーの右は
うっとりと 目を伏しながら
歌ってゆく。

ああ、
なんて ここちがよいことだろう。

ああ、
感じていたより
さらに 
ゆったりと弾いてよかったんだ。

こんなに呼吸は深かったんだ。
こんなに自由に歌う
歌があったんだ。


ところで、
生徒さん達に
わたしは  せかせてはいないだろうか。

ふと、
立ちどまり思い巡らしました。

ピアノ日課で
沢山のことに、
ふと気付きが与えられます。

レッスンが、
音だけに向き合ってもらえる空間であり、
わたしの肉の思いや言葉で
生徒さんと音との関係を
邪魔をしないことを、

ピアノに向き合う日課は 
わたしを整えてくれるのです。





レッスンに来る生徒さんの表情をみて、
時々、辛いことがあるのかな、
と思うことがあります。


そんな時は
ゆっくり、さりげなく聞いてみます。

「お疲れさま!
   げんき?」

すると、
「げんきじゃありません。
    もう、いやです。」

こうやって話してくれることもあります。

みんな、みんな、 
楽しいことばかりじゃないですよね。


しばらく身体中を耳にして
聴かせてもらいます。
すると
表情がいきいき変わっていきます。

5分もたたないうちに。

きっと、
アドバイスがほしいのではなくて、
自分がいま、どんな状態なのか、を
安心して見ることができたら、
それで不安や悩みの多くは 
解決の方向へ変えられるのだと思います。



   


おつかれさま!

ちょっぴり ピリッとする心を
言葉にして出せてよかったね!

その感じたままのあなたで、
音の中に浸りましょう。

さあ!
ピアノを弾きましょう!







こどもたちは
やさしいです。

こどもたちは 素直です。

こどもたちは
守ることをまだ知らない
繊細さを持っています。

そのやわらかな美しさで、

まっすぐに 
世界を、
ひとを、
あらゆるものを
良いものである、と見ていきたい、
と思っているように
わたしには感じるのです。





「そうだよ!

    世界はすてきだよ!


    ピリッとするときがあっても
    大丈夫!

    どんな気持ちが湧いてきても
    大丈夫!

    その本音にも居場所をあげて、
    その自分を愛していこう!

   人間だもの。
   いろんな気持ちが湧いて当然!

   シュンとしていた気持ちに
   居場所をもらえたら
   おちつくと思うの。


   そしてね。
   忘れないで。

  どんな思いが湧くとしても、
  その思いとは別に、
  あなたの美しさがある。

  だから、
  その素敵なところを
  大切にしていこう!」








聞いたことを天に還しながら、
紡ぎだされる音をききます。


よかった。


素直に弾けている。




レッスンは
ありのままでいられるところ。

ありのままで
音の世界に夢中になれるところ。


音の響きは
いつも 
生徒さんに
わたしに
寄り添ってくれています。




毎回感じて深まっていく時間。



まるで自然のなかに身を置くように。


それが一番うまい演奏…
ひとが聴いて
幸せを感じ
癒しを感じ
よろこびを分かち合える演奏だと
わたしは思うのです。



みんなみんな素晴らしい演奏者なのです。




⬇️
自然のなかに旅に行ったような
鳥のさえずり、水のせせらぎ、
ピアノが歌う動画です。

宜しければ ほんの少し、
聞いてみてくださいね。⬇️

あたらしい1日、
すてきな時間になりますように!


まえだやえこ