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フォーレ レクイエム〜やさしさに包まれて 〜




来る日も来る日も
弾く順番を決めて
弾いていきます。
すると
確実に変化していくのがわかります。



これが何よりのよろこびです。





毎日同じ順番で
弾いて弾いて
弾くことに馴染んでくると、

難しかったところは
次第に自然になり、

さらに
さらに続けていくと

音は煙のようであり、

やさしさの温度であり、

空間に漂う香りのようにも
感じられるようになっていきます。


この不思議を
何にたとえることができるでしょう。








 日課第1部が終わったとき
今日聴く予定にしていた
「フォーレのレクイエム」を聴きました。



レクイエムとは
亡くなった方の魂が
天の平安へ帰るように
祈りを捧げる曲集です。


モーツァルトの作品が1番
知られているかもしれません。


モーツァルトのレクイエムも
それはそれは大変素晴らしいです。
そしてフォーレのは
また美しさがシャボンの泡のように
儚くて
たまりません。





この曲の15:22からの
「サンクトゥス」
朝の日課前からずっと響いていて、
今日、
どうしても
聴かなくちゃいけない気がしていました。


どうしてでしょう。



もしかしたら、
大好きだった女優さん
樹木希林さんが天に帰られたから
かもしれませんし、
自分でもわかりません。


みなさまもご存知でしょう。

希林さんは
ありのままで、正直で、
自然体から溢れるユーモアがポロリ 。

面白い方です。



こどもの頃から
不思議な方だな、と思い、
黙って 眺めてしまう女優さんでした。

素敵なかた



私はテレビを見ません。

スマホでニュースを見ますが、
朝ごはんの時に
主人から希林さんが召された、と
自分で知るより先に聞きました。


今、わかってきました。

私の魂は
「フォーレ レクイエム」
を聴きながら、
その響きに身を置くことで、
樹木希林さんが天へ帰られるのを
祈りの想いで見送りたい、と

そう思った気がします。





15:22からのサンクトゥス

18:49からのピエ.イエス

22:15からのアニュエス.デイ


 

なんて
なんて美しいのでしょう。


哀しくて 
せつなくて 
愛おしくて
胸がやさしさで溢れてきます。

そして
32:45
最後の
イン.バラディスム。



天使が天国へと導いていくやさしさで
歌詞はこう言います。

「永遠の安息へと導かん」

と。


今の時期は
彼岸。


私の祖母は9月に、
父は10月に
天に迎えられました。





また、
北海道の地震や
岡山の台風などで天へ帰った方々も

このレクイエムを聴いていると、
みんなみんな
この安らかな平安のなかへと
いれられていく感じがしました。




いつか
私も天に帰ります。


その時もきっと
美しいやさしい
天使のうたに誘われて帰っていくのかなあ、と思いました。








今年のバジルは生命力に溢れていました。
何度も何度も収穫しました。


響きのやさしさの余韻のなかで
お庭へ行き
バジルを摘み、
ジェノバソースにして
お昼はジェノベーゼパスタを頂きました。


夏の香り。
夏の味。

今年の夏もありがとうございます。



やさしい響きを
ありがとうございます。






たくさん響きの愛に満たされて
午後からのレッスンへと移行しました。




今日も新しい朝が来ました。

いろんな時があります。

でも、
いつも戻るところがあるって
めぐみです。

どんなときも かわらず
浸りたい世界がある。
紡ぎたい思いが与えられている。

感謝です。





みなさまと
このように分かち合わせて頂けることにも感謝しています。

どうぞ今日もお元気でいてください。

心からの感謝を込めて

    
まえだやえこ


☆時間があるときに聴きたいな、
と思われる方へ。

日記 演奏  に
すべて履歴があります。

どうぞゆっくり
お茶とともに、
また、ヨガをしながら、
マッサージをしながら
聴いてみてくださいね!