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信州の森のめぐみに抱かれて


いつからだろうか。

厚い雲も
きらいではなくなっていた。



旅の天気が
たとえ曇りや雨であろうと、
その天気をうけいれる寛やかさに
ふと、
気づいた。




 

厚い雲  黒雲も
生涯には出逢うことがある。

もしかしたら
それも 必要だったかな、と思う。



出会いたくなくても
それでも訪れる「苦難」を通して、

自分の本音などの現在地を
知ることができた。

その現在地も
認めて、
その位置のままで
うけいれる大切さを知ってきた。





下の詩は
難しい言葉だけれど
いつも励まされてきた。

「艱難は忍耐を生じ、
   忍耐は練達を生み、
   練達は希望を生み出す。」







何もできない、
と感じても、
何も持っていない、 
と感じても、


それは自分の思い込み。





本当は
どんな時も
育まれてきているし、
あたえられている。


なにより
そのままで愛されている。

そのことを音の世界を通して知ってきた。




ハードルが無いようなほど 
低いところでいい。
その位置で
選択し、
できそうところから
やってみる。

それがよいことだったら
続けてみる。
続かなくても 
また、はじめてみる。


そして習慣になってきたときには
自然に 
揺るがない力になる。



この
ちいさな ちいさな積み重ねから、
生涯はよろこびに満ちている、
とわかってきた。





「しずまること」 


音の世界が与え続けてくれた
最大のめぐみ。








社会には情報が多く溢れている。

目や気持ちが外にばかり向いてしまうと、
人が羨ましく感じ、
すると
自分にあたえられている素敵さが
色あせて感じてしまうこともある。



でも
でも
百人百様^ - ^




外に目を向けたり、
何かを取り入れすぎて、
出来なさから自己嫌悪になるよりも、

しずまって 寛ぐことが
とっても大切だと分かってきた。




なぜなら
本来の自分に与えられている美しさは
オリジナルであり、

それは
「わたし」が何によろこびを感じて
何を大切にしたいのか、を
知るところから 
はじまるから。





秋のしずかなはじまり。

蓼科の森の木々は
まっすぐに空を見上げ
やわらかな陽射しを浴びながら
さりげなく迎えてくれた。



木々と
言葉のない言葉で
語らいあうとき、

わたしの 深みは安らぎ
まるで 自然の一部となるように
透きとおっていった。







森とあそぶ

森と戯れる

森と響きあう




無邪気で
軽やか。

 
  


信州蓼科の
おもてなしは
淡い期待を感じてきた。






シェフのセンスと腕、
そして土地のめぐみから生み出される
一皿一皿に

こころから
讃嘆し、
よろこびが湧いてきた。








はじまりの一皿。

中央のスティックは
潮の香りの海老を すり身にされた
春巻き。

パリパリ食感のリズムと美味しさに
小躍りしてしまった!






信州の大地の恵みの「茄子」の和え物と
帆立のバランスのよいこと。

アクセントのとびっこに
笑顔まで弾けてしまった!





蓼科山麓豚のリエット。
おそらくレバーのパテだと思う。
濃厚でありながらも
やさしい油感。

下の黄色は
アーモンド南瓜のペースト。
畑のバターとお肉の
おたがいのまったり。
甘みと塩みのバランスがとても美味しかった。





可愛らしさに溢れる
蓼科の採れたて野菜に
信州マスの上質な身の組み合わせは、
口のなかで フレッシュな香りを生み出す。

わお〜☆


スプラウトなどのビタミンの集合体のようなお野菜に彩られた、
カリッとソテーしたイサキの下には、

表面を芳ばしく焼かれたリゾットが。

ボーンチャイナーの器の
熱々のブイヨンスープを注ぎ入れると、
柔らかなリゾットとイサキの磯の香りが
皿いっぱいに広がる。

なんと!!







「きめ細やかで滑らかな舌触りの信州牛を酸味のきいた西洋ワサビのソースで」

この説明のとおりの一皿に
るいくんと
顔を見合わせてしまった(笑)♡


付け合わせの絞り出しマッシュポテトが
カリッと表面が焼かれていて、

お肉の旨味を絡めて頂くと
これまた絶妙だった。



最後は
カラメルを焼いた薄いスナックの下
檸檬のアイスクリーム。

そしてココットの中は
あたたかい洋梨のケーキ。

さっぱりした氷菓子に、
柔らかくホッとする 
果肉たっぷりのケーキ。


秋の実りの先取りを
うんと味わい、
こころから幸せだった。








「お料理」は素晴らしい。

一皿のなかで
色彩と 味と 香りをうみだし、
一瞬にして人によろこびを与えられる。


その腕を磨き続けるシェフの
センスと技術に
幼子のように感動させられた。


すごいなあ!






プティも
ご馳走を頂いて
とても嬉しそうだった。


食べ終え、こちらに向いたプティは
口角が上がり、笑っていた。





今日もあたらしい朝がきた。






どこにいても きっと幸せ。



なぜって
いつも やさしさに包まれているから。

そして
そのぬくもりを
意識すれば
いつも浸ることができるから。
それは
内面からにじみ出るよろこびへと
かわるから。











さいたま市浦和区 緑区 ピアノ教室
まえだやえこ




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