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羊と鋼の森

羊と鋼の森。

生徒さんに
先生、すごく感動しました。
是非読んでくださいね。

と冬
勧められていた本。

とても気になっていたが
夢中になっている本が他にもあり、
ついに
それが読む前に映画化されてしまった💦

ピアノ調律師さんにも
公開された直ぐに   
是非!と  メールを頂いた。
  
昨日、
そのふたりの言葉を受け取り
響きあいたいと思い、
浦和ユナイテッドシネマに行った。






北海道の美しい景色。

調律師工房の調律師達も
演奏する
女子高校生のピア二スト卵の姉妹も

永遠に変わらない
真実の音...
真実のいのちとの一致を
模索する。

本物は
深淵であり
また、
掴みたくても
自分のものには
ならない儚さがある。

それでも
追い続けるのは何故だろう。




調律師の立ち位置から見るピアノは
弾く立ち位置とは
また異なった新鮮さがある。

ピアノの精巧な構造には
驚かされ、
また
そのピアノのいのちを引き出す
職人の仕事には
本当に畏敬の念に満たされる。

そして、
弾くものも
調律師も
共に  ひと  なのだ。

ひとりひとり
仕事を通して
生かされている真実の意味を
求めながらも

模索の苦しみに喘ぐ
現実を生きている。

ひと  とは
現実に
真実を見出しながら
生きる者なのだろう。


美しい北海道の林にそよぐ風
コバルトブルーの深い海に
象徴的に描かれる大自然に
真実のいのちの音を見出そうとする
姿は、

ピアノを弾く 
私たちの心の立ち位置に
新しい風を与えてくれる。


音の世界は
太古から
日ごとに新しく
瑞々しい恵みを注ぎ続けている。


その音のいのちは
不思議なことだが、
わたし達ひとりひとりに
個人的に関わってくれている。


この映画を見る方々は、
きっと

音の世界に こころを開くだろう。

そして
音を受け入れ
自らの感情との一致

それがいのちの喜びへと 
昇華していく憧れが
湧いてくるだろう。

祈りの静けさを持ちたいと願いながら、
会場を後にした。