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音の世界のよろこびに気づかされる日々

皆さま、おかわりありませんか。

寒くて、身体がかたまりそうな日々。

 

音の響きに浸り、あたたまりにきてほしいな、と願いながら

お迎えする毎日です。

 

インフルエンザもはやっている様子です。

皆さま、お気をつけてくださいね。

 

寝込んでいらっしゃり、レッスンをお休みされていた

お久しぶりの大人の生徒さんとの時間。

不思議に落ち着いた、響きに耳を傾けられた美しい演奏。

寝込まれていた中で、自由な音になられました。

「弾けない日々も恵みだったのですね。」

と笑い合いました。

 

また、小学生の女の子は、

ブログを始めたようですよ(笑)

楽しいですね!

発想が素敵だと思いませんか。

毎回の更新を誰よりもワクワクしているのは

何を隠そう、この前田でございます😊

 

また、別のちいちゃな生徒さんは、

音と音の間がきこえるよ〜、

見えるよ^ - ^と言いました。

 

すごいです!

この言葉が出るって、すごい音との関係性だな、と感動しました。

 

私は、生徒さんには直接、音とひとつになって、

音に導かれる喜びを知り、深めてほしいと願っていますので、

弾いている途中では、なるべく話かけないようにしています。

 

生徒さんと音との中に、

土足では入りたくないのです。

 

弾き終えた生徒さんは、いいお顔だな、と思います。

色々見えること、感じたことを

話してくれることもあります。

 

わたしは感動します。

美しいなあ、と思います。

 

指のトレーニングのハノンですら、

ワクワクした〜、もいっかい弾きたい、

と言われると、音の世界は曲の質ではない喜びに満ちていることを

再確認するのです。

 

そして、生徒さんを通して音の世界に

わたしも教えてもらう感覚があります。

夢中になる大切さを。

 

先生も生徒さんも

一緒に音の中で泳ぐのです。

 

ワクワクします。

いきているよろこびに満たされます。

 

サイコ〜だね、と生徒さんは言います。

 

練習ノートは書くのが好きな子だけです。

心に刻むだけが良い子には

足枷になるからです。

 

自由な感性であってほしい。

 

たとえ、コンクール受けしなくても、

聴いたら忘れられない演奏をするものであってほしい。

 

そのためには、

ひとりで弾き深め、

魂のほとばしりになるまで遊んでほしい。

遊んでほしいのです。

幼子のように無心なって。

 

わたしはじっと空気になって

誰もいない空間で弾いているような感覚になるように、

存在を消すのです。

 

先生の知性や教養や、努力したという過去は

生徒さんには邪魔になることが多いように思います。

 

学んでいても、過去の努力や栄光も

それは天に返す。 

何も持たない時に必要なことだけを

随所で音の神さまが示してくださいます。

 

生徒さんは先生を見たいのではない。

音だけ見たい。

表現の中だけにいたい。

 

きっとそう感じていると

わたしはいつも感じるのです。

 

わたしのような小さな先生という存在で

大いなるものを直接見えなくしてしまったり、

制限して見えるようでは

音楽に申し訳ないです。

 

ただ、ともに感動して、

ともに泣き、よろこび

ともに愛すること。

 

今日も、だれかひとり・・・

だれかひとりが、音楽によって、

本当の自由を知り、

消えないよろこびに満たされますように祈ります。

まだまだ寒い日が続きそうです。

どうぞ、あたたかくなさり、ご慈愛ください。

感謝を込めて。

 

さいたま市隠れ家的なピアノ教室でありたい

まえだやえこピアノ教室  前田弥生子