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音は 悲しみ 痛みと共に~東日本大地震6年目を前に①

皆様、いかがお過ごしですか?

 

今週土曜日は東日本大地震から

6年目ですね。

 

6年前の その日、

皆様はどのような1日を過ごされましたか。

 

 

不気味な揺れ。そのあとの妙な静けさ。

 

 

テレビに写しだされる情景に  言葉を失いました。

どうしたらよいのか・・。

 

今までの現実が一瞬にして消されていく感覚。

 

身近にも、多くの方々が召されたことを知りました。

お話を聴かせて頂ながら

寄り添いたいのに、そのお支えする力の確かさが私には ないことを思い知り

悲しくなりました。

 

力がない。弱い自分。

 

ろうそくの明かりの中で、ひとり弾き紡ぎ続けました。

 

弱い自分の心細さ

悲しみを表現出来ない痛み

共感し、寄り添いたいのに、言葉が見つからない苦しみ。

 

その  言い表すことの出来ない心の深みに

音は寄り添い、満たし、癒しを静かに流しいれてくれました。

 

音は

憎しみも  怒りも  悲しみも  苛立ちも

決して裁かず、

そのまま  受けとめ

共にいてくれました。

 

今日から3回、

東日本大地震 6年目を静かに

音を弾き紡ぎ、祈りへ代えたいと願います。

 

音と生きることを通して頂いた神秘・・

そして見えてきた希望を

皆様とわかち合い

そのわかち合える響きの喜びが祈りになると信じて過ごしたいと思います。

 

悲しみ  痛みが  優しさになり響きます。

 

ノクターン遺作を お届けします。

 

皆様、

どうか、お身体を大切にお過ごしくださいね。

 

お幸せでいてくださいね。

 

前田弥生子