30年近く共に寄り添ってくれたピアノの最後の日

 大寒波の影響で大雪の地域もあり、

生活にも影響が出ているようです。

皆さま、

いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

お風邪などひいておられませんか。

 

 

 今日は教室の変化をお話しさせてください。

 

明日、ピアノが変わります。

新しいピアノは私が20年以上憧れてきたピアノです。

願いが叶えられました。

そのピアノは今後折に触れお話しさせて頂けますので、

今日は30年近く共に過ごしたピアノのことを

お話しさせてください。

 

 このピアノは音楽大学受験を現実的に決意した

高校1年生のときに父母が買ってくれました。

今はピアノを弾くことが・・

ピアノに生きることが

心から湧いてならない喜びと感謝の日々ですが、

私にとっての学生時代は苦しみと先が見えない不安な日々でした。

起きているほとんどの時間をピアノに向かう意味は何だろう。

 

ただ楽しくて弾いていたピアノではなく、

命を注いで他のことは断ち切って

ピアノを選んでいた若き日でしたので、

これから先の将来と実際弾いているピアノとの

具体的な関連が見えず本当に苦しみました。

 

しかし若すぎて、また生きていくことに忙しすぎて、

自分の心の向き合い方も分からなくて

演奏と指導に生活の全てを捧げる中、

倒れてしまいました。

 

15年ほど前のことです。

 

その後、私はカウンセリングに出会い、

そして学び、自分との対話を深め、

ピアノとの向き合い方が静かにどんどんかわってきました。

 

 

今ではピアノを弾く意味と価値、音をとおして

生徒さんにどうご指導させて頂くかは私の中で明確となりました。

生活との関連も明確になりました。

それが今までブログでお話しさせて頂いたことであり、

これからもゆっくりとお話しさせて頂きたいと考えています。

 

このカワイの178センチのグランドピアノは葛藤の日々、

私と共にありました。

苦しい時も悲しい時も、不安な時も、弾く意味が分からなくなり

地団太踏んで弾かないと怒っていた時も、

このピアノは静かに私と共にありました。

 

 いつしか私はこのピアノの語る言葉を聴くことを知っていきました。

心の耳を澄ませ、心の目を凝らし、

音を受け取っていくことをこのピアノから教えられてきました。

音楽はキャリアのためではなく、命そのものである。

私の中で常に響き続けているものだと知ったのです。

 

先週のレッスンの生徒さん方は

このピアノでのレッスンが最後だと、

優しい眼差しでピアノを触り、

ありがとうと言ってくれました。

 

こころあたたまる生徒さん方との交わりの真ん中に

このピアノがありました。

心からこのピアノに感謝しています。

またこのピアノと歩んだ日々に心から感謝しています。

そしてこのピアノを与えてくれた父と母に

改めて感謝を伝えたいと思います。

ありがとうございました。

 

 

これから先も、生徒さん・お読みくださる方・

また教室を知ってくださっている

すべての方に音楽の優しさがいつも寄り添いますように祈ります。

 

お読みくださりありがとうございました。

あたたかくしてお過ごしくださいね。

 

 さいたま市静けさの中でピアノの音だけに向き合う空間 

                       まえだやえこピアノ教室